【剣盾シーズン2】最終3位 サイチェンキッスロトム【ダブル】
こんにちはエモンガ大統領です。
今回はシーズン2のランクマッチの最終順位で3位にランクインできたので意気揚々と使用構築について語っていきたいと思います。
サイチェンキッスロトムとは?
まずはこれをご覧ください。トゲキッスとロトムのタイプ相性表です。
この2体のポケモンがサイドチェンジをした場合、何が起こるでしょうか?
弱点で一貫する技は1つもなく、それぞれ素直に「こうかばつぐん」を打った場合、ほとんどのタイプを安定して受けることができます。
そもそも、トゲキッスは元々「このゆびとまれ」で相手の攻撃方向を自分に引き寄せる技を持っています。そのため、多くのプレイヤーは引き寄せられた場合でもトゲキッスに対して大ダメージを与えることができるように技を選択します。トゲキッスにはそうした性質があることから、シーズン1の終盤で上位にランクインしていたプレイヤーの多くが「まもる」を採用していた印象がありました。ただでさえ技スペースが少ないトゲキッスですが、それほどトゲキッスに対するヘイトが集中し、攻撃を防ぐ能力が求められているのです。
トゲキッス+ダイマックス水ロトムはお互いのタイプ相性を完璧にカバーし、「まもる」の弱点である集中攻撃を見事に解決している点がまず強い点として挙げられます。
サイドチェンジで同じようなことをできるポケモンとして候補に
この組み合わせも十分に検討しましたが、鋼タイプに有効打が無い点やバークアウトウインディに有効打が無いことからあまり良い結果は得ることができませんでした(2019.12月末)
以上の経緯があり、本構築はトゲキッス+ダイマックス珠ロトムを軸に組んでいくことになりました。
1.ロトムについて
ロトム+トゲキッスを組むにあたって最初の動機付けはサイドチェンジの相性補完があまりにも優秀だったことですが、ロトムを使う利点は「環境で使用率が最も高いトゲキッスをダイサンダーで確定1発」という点が最も大きいです。シーズン1で流行した「リリバの実」を持ったトゲキッスはダイマックス技を打ったとしても一撃で倒しきることは難しく、集中攻撃や手助け、嘘泣きを使った火力で落とし切ることがやっとでした。さきほども記述したように「まもる」が刺さり、もはや完全な対策方法は皆無。安定して勝つことができない状況でした。そういった背景もあり、全体技や定数ダメージでトゲキッスに圧力をかけることができるこれらのポケモンが現在も流行してます。
ですがこれらのポケモンは耐性面やサポート面に難があり、様々な対策要素で崩されやすいポケモンであると私は考えています。
「もっと自由な選出で、その場その場に応じたサイクルで、数値で殴り勝ちたい」そういった思いからスタンパーティでトゲキッスを一撃で落とすことができる命の珠+ダイマックスのロトムに着地しました。
ロトムはお世辞にも種族値は高いとは言えず、素早さ操作して動かす利点も薄く、その代わり「優秀な耐性と通りの良い技を持つポケモン」です。パーティ全体で高い種族値や耐性、高火力の先制攻撃技を持つポケモンを採用し、先行ダイマックス&サイドチェンジの奇襲で得たテンポアドバンテージをキープし続けそのまま勝つ「先攻ダイマ逃げ切り型」を理想形として組んでいきました。
2.後発ポケモンの候補
このパーティは素早さ操作を展開せず、素早さではなくサイドチェンジによる耐久力と耐性の強さでアドバンテージを取る構築です。ですが剣盾のゲーム性では、常に上を取られている状況では、ダイマックスのバフデバフが圧倒的に強く、ひとたび盤面が悪化するとなし崩し状態で殴り倒されてしまうシーンが出てきます。そこで、高火力の先制技を多く採用することで上から殴り倒されてしまう問題を解決しようと考えました。
そこで元々素早さが高く数値と耐性が優秀なドラパルト、一撃で落とされづらく倒せる場合はマッハパンチで広い範囲を縛ることができるローブシンを採用しました。
特に終盤の掃除役としてドラパルトが非常に強力で、こだわりハチマキ+不意打ちは耐久無振りのドラパルト程度であれば一撃で縛ることが出来ます。(=対ダイマックスドラパルトをダイアークで半分削ることが目標になる)
もし素早さ操作がされていない状況であれば、持ち前の素早さを活かし、「まもる」や「サイドチェンジ」を無視して高火力の全体技であるドラゴンアローを押し付けることができる点も優秀でした。
これらの先制技ポケモンを多く採用することで、先発のロトムとトゲキッスが雑な削りの動きを取りやすく、相手のポケモンをどれだけ削れば上を取られる心配もなく盤面を切り返すことができるか?というゲーム展開を作りやすい為、「先攻ダイマ逃げ切り型」のパーティコンセプトが実現しやすくなりました。
3.相性補完
これまで採用した4体で勝てないポケモンは何か考えました。
- トリックルーム構築
(トリトドンが採用されている場合、ロトムの動きが制限される)
・ジュラルドン
(ロトムのタイプ一致技が半減、地面打点欲しい)
・バイバニラ
(フリーズドライはキッスロトムのサイチェンが貫通するので要対策)
以上の点からバンギラス+ドリュウズがしっくりきたので採用しました。持ち物や技構成については後述。
4.個別解説&耐久調整など
持ち物:命の珠
控えめ H188 B4 C252 D4 S60
実数値 149-x-128-172-128-114
10万ボルト ハイドロポンプ 悪の波動 サイドチェンジ
ほとんどの試合でダイマックスするエースポケモン。ダイサンダーは自身が「ふゆう」のためフィールド補正が乗らないが、ダイストリームは雨状態にすることで次の技威力が1.5倍になり、実質積み技のような感覚で使うことができるので非常に崩し性能が高いです。トリトドンやドラパルトに対して有効打を持たない為、ダイアークもほぼ必須と感じました。またダイアークには相手全体の特防ランクを下げる効果がついている為、トゲキッスのマジカルシャインと組み合わせることで全体に大ダメージを与えることができる点も強みでした。サイドチェンジはダイウォールに変化することはもちろん、ダイマックスが終わったタイミングで盤面が悪い場合の捲くり技として採用しました。対トリックルームでドサイドンに対してドリュウズ+ロトムが並んでいる場合、サイドチェンジを打つことでダイロックorダイアースのいずれも一貫しない為、相手のダイマターンやトリルターンを凌ぐ遅延策としても優秀でした。
【ダメージ計算】
意識した調整は特になし。素早さ調整残りHCが最も強いと感じた為。一応知っておくと強い計算結果は
・うそなき+ドラパルトの命の珠ダイホロウ一発耐え
・トゲキッスのダイジェット+C二段階上昇ダイフェアリー+珠ダメージ 高乱数耐え
・ダイサンダーで無振りウオノラゴンが15/16で落ちる
・ダイアーク+マジカルシャインで無振りダイマックスドラパルト確殺
・ダイストリームで無振りダイマックスドリュウズ確定1発
持ち物:ピントレンズ
図太い H244 B196 C4 D4 S60 特性:きょううん
実数値 191-63-154-141-136-108
マジカルシャイン サイドチェンジ この指とまれ しんそく
ロトムと並べてサイドチェンジしていきます。最初の一手目にサイドチェンジをする場合、多くのプレイヤーがトゲキッス方向に強打を撃ってくる為、それをダイマックスのロトムが引き受けることになります。その為、次のターンでダイマックスのロトムが早々に退場しないようにこの指とまれを使ってしっかりと詰めていく動きが不可欠です。サイドチェンジとこの指とまれの両採用に違和感を覚える方が多いかと思いますが、以上の点から私は必須と感じました。しんそくについてはトゲキッス+ロトムでは気合いの襷を持つポケモンに対して迅速な対応が難しいことから採用しました。持ち物のピントレンズについては、後発のポケモンが高威力の先制技を持っていることから、少しでもマジカルシャインに一撃の重さを出した方が後半の展開が良い為、特性「きょううん」と合わせて50%の急所率を全体にばらまく動きが最もダメージ効率が良いと考えました。
素早さ・・・107+1(追い風でドラパルト抜きを抜ける)
残り・・・HBに全振り
ドラパルト
持ち物:こだわりハチマキ
意地っ張り H60 A252 B4 D12 S180 特性:クリアボディ
実数値 171-189-96-x-97-185
ドラゴンクロー ドラゴンアロー ゴーストダイブ ふいうち
ほとんどの場合、後発において掃除役を担当します。ロトムが相手のダイマックスドラパルトに対して有効打を打てるかどうかは怪しい為、火力マックス型のふいうちは選出段階から相手のドラパルトの処理ルートとして計算に入れるほど必需品です。相手が素早さ操作に重点を置く場合はふいうちが強く、素早さ操作をしないスタンパーティを相手する際には数値の殴り合いでこだわりハチマキを押し付ける全体技が強いです。
【ダメージ計算】
・エルフーンのムーンフォース1発耐え
・不意打ちで無振りドラパルトを高乱数1発(75%)
素早さ調整・・・最速エルフーン+1
ローブシン
持ち物:くろおび
意地っ張り H212 A252 B12 D28 S4 特性:てつのこぶし
実数値 207-211-117-x-89-66
ドレインパンチ マッハパンチ 冷凍パンチ まもる
ドラパルトと同じく終盤で強い為採用。ダイマックスロトムが相手のトゲキッスやウインディやギャラドスを倒しやすい為、カビゴンやジュラルドンで詰みやすい為終盤の動きやすさは随一でした。
本構築に採用している後発組の ドラパルト、バンギラス、ローブシンは総じてフェアリータイプに弱く、特にローブシンは一番フェアリーで詰みやすい為選出の際は相手のフェアリータイプを強く意識し、本当に出せるのか吟味した上で出しましょう。
【ダメージ計算】
・陽気ウオノラゴンのエラがみ最高乱数切り1発耐え
・マッハパンチで無振りヒヒダルマを確定1発
・マッハパンチで無振りドリュウズは乱数1発
バンギラス
持ち物:イトケの実
意地っ張り H212 A204 S84
実数値 203-198-130-x-120-92
いわなだれ かみくだく げきりん まもる
対キョダイマックスリザードンやトリックルーム、天候パを担当。エルフーンに砂ダメージを与えることができる為、気合の襷を消耗させることができ有利展開を取ることが出来る。エルフーンとセットで採用されやすいウオノラゴンに縛られたくない為、イトケの実+げきりんを採用。ダイドラグーン(140)で無振りウオノラゴンを確定1発で倒すことが出来ます。
ドリュウズ
持ち物:気合の襷
陽気 B4 A252 S252
実数値 185-187-81-x-85-154
アイアンヘッド いわなだれ 10まんばりき まもる
キョダイマックスリザードンの隣にいるエルフーンを倒す担当。単純に強いので採用。その他、特に記載することはありません。トゲキッス+ロトムの後発がフェアリータイプに弱いため、単発で選出する頻度は多いです。やはり単純に強い。
5.選出や立ち回り その他雑感
vs
→
ダイサンダーとマジカルシャイン打ちます。ダイマドラパにダイアーク打てれば不意打ち。打てなかったらダイマが切れるまで粘って不意打ちで倒しましょう。
vs
→
ダイサンダーとマジカルシャイン打ちます。ドリュウズが剣舞してくるので次にサイチェンします。もしダイマを切ってスチル撃たれてもトントンです。
vs vs
+or
いわなだれ重ねて怯ませます。怯まなかったら負けというわけではなく、ダイアースを透かせてターン稼ぎしましょう。
vs
+なにか
流石に威嚇がいるとバンドリでは厳しいためダイウォールやサイドチェンジを駆使して時間を稼ぎましょう。
vs
→
サイチェンでインテレオンに大ダメージを与えます。バイバニラに対してはキッスをバンギに下げましょう
vs
→
アイアンヘッドとダイロックで勝ちます。
vs
→
後発にトリトドンが見える場合、まずはダイサンダーやダイストリームが無効化されないようにダイアーク+マジシャを常に考えましょう。
vs
→
ロトムでは勝てません
vs+or
→ YOU LOSE
威嚇があるとバンドリは苦しいのでオワリです。
最後に、
一月の初旬からずっとこの並びで回し続けてきました。まだコミュニティー内で自分の構成を真似して珠ロトム+トゲキッスを使い始めたプレイヤーが徐々に出てきたという段階ですが、確実に強い構築なのでお試しください。最近ではロトムに「わるだくみ」を採用して更に崩し性能を高めた型が多いらしく、まだまだ開拓の余地が残されていると感じます。